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  • 執筆者の写真2代目花野果

「ボリボリ」誕生物語①

「卵アレルギーの子どもでも食べられるお菓子はありますか」


 数年前、工房の近くにある保育所から、卒園式で園児や来賓に配る紅白まんじゅうの注文を受けたときのことでした。園児の中に、卵が食べられない子が5人いました。これまでは、まんじゅうが食べられないので、スーパーで売られている卵不使用のお菓子を代わりに渡していたそうです。みんなと同じ紅白まんじゅうをプレゼントしてあげたい。そんな保育士さんたちの熱い思いを受け、私たちは卵不使用のふくれまんじゅう作りにチャレンジしたのでした。


 ふくれまんじゅうには、生地をふんわりと仕上げるために卵白が入っています。卵を使わなくてもふんわり感を出すにはどうすればいいのか。水分量や発酵時間、原材料などを調整しながら何度も試作をして、卵不使用のまんじゅうをなんとか作ることができました。


 保育士さんはとても喜んでくださりました。子どもたちも「みんなと同じまんじゅうが食べられる!」と、とても嬉しそうだったそうです。

私たちも、誰かの役に立てたことがとても嬉しく、やってよかった!と充実した気持ちでした。その一方で、卵アレルギーの子どもたちは、花野果のお店に来ても、まんじゅうもかりんとちゃんも食べられないんだなと心が痛みました。


 卵だけでなく、小麦粉や乳製品など食物アレルギーを引き起こす「特定原材料」を使わない、体に優しいお菓子を作ろう。作るなら、今まで挑戦したことのない焼き菓子にチャレンジしてみよう!

 今振り返ってみると、カタチになるまで2年近くかかっているので、ゼロから商品を作り出すというのは無謀な決断だったのかもしれません。でも、1人でも多くの方に花野果のお菓子で笑顔になってもらいたい、その一心で走り出したのでした。



 まずは小麦粉以外の米粉や雑穀を使ったお菓子の本を買ったり、図書館で借りたりして、新商品の構想を固めていきます。いいなと思ったレシピを元に、試作を始めました。米粉やはったい粉、きな粉などいろんな粉で作ってみました。


 米粉にそら豆あんを混ぜて作ったときのことでした。すごく固くてお世辞にもおいしいとは言えないけど、噛むほどにそら豆の風味が広がって、ボリボリとクセになるお菓子ができました。花野果らしいお菓子になるかも!商品化への糸口が見つかり、花野果のスタッフみんなで盛り上がりました。ここから少しずつ改良していこう。2022年2月のことでした。



最初の頃のボリボリ。生地を丸めて手のひらで潰して成型していました。

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