花野果の工房がある小串地区の漁港は、9月が一番賑やかだ。
というのも、北風に乗ってあいつらが有川湾にどっと押し寄せてくるからだ。
そう、海の上をビューンと飛び跳ねる「飛魚」だ。島ではこいつのことを「あご」と呼ぶ。あごは焼きあごに加工され、島の名物「五島うどん」に欠かせない、美味いあごだしになるのだ。
あごの季節は短い。
夏が終わり、北風が吹いて海があれるとあごが獲れる。
8月の終わりから10月中旬ごろまでの約1ヶ月半で、一年分のあごを獲る。
島の漁師たちは、2艘の漁船が一定間隔で並びながら一枚の網を曳いて魚を獲る「二艘曳き網漁」であごを獲る。この時期の海には、2艘がついになって飛魚の群れを追いかける姿をよく見かける。そして、なんだか私もワクワクする。
(キラキラ輝く海の向こうにあご船が見える)
たくさんあごを獲った船が漁港に戻ると、あっという間にあごでいっぱいになったトロ箱の山ができる。選別され、出荷されたり、加工場へ運ばれたりする。
その作業を見守っていると、漁師さんが「土産だぞー」と声をかけてきた。
見てみると、なんと、タツノオトシゴだった!
初めて触った!!!!!
看板息子のリキさんも初めてのご対面。
硬くて、魚の骨みたいな触感。顔が可愛い!
今年もたくさんあごが獲れますように…
島の特産であるあごを手軽にお楽しみいただけるようにと開発したのが、かりんとちゃんシリーズの「飛魚スパイス」です。あごシーズンに、こちらもぜひぜひお試しください(^^)
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