花野果は工房を新しく建てます!と宣言して幕を開けた2020年。
いきなりコロナウイルスが蔓延し、世の中の動きがガラリと変わりました。商品の卸先はなくなってしまいましたが、それでもたくさんのお客様からかんころ餅のご注文をいただき、なんとか笑顔で生き延びることができました。
かんころ餅は、世界に誇れる郷土菓子だ。
そんな思いを日々強くしながら、新しい工房の建設計画も少しずつ前に進めてきました。
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3月末、花野果さんは土地を買いました。
丸尾教会のすぐ下にある段々畑です。
遠くには海が見えて、すぐ脇には広い花畑が広がっていて、とっても素敵な場所です。
「地主さんがこの土地を手放したいらしい」という話を私たちが耳にしたのは、昨年の11月ごろでした。初めて訪れた時から、周辺の美しい景観に心を奪われました。「ここに工房を建てたい!」。祈るような気持ちでした。
この土地にたどり着くまでに、3〜4軒の土地や物件を当たりました。その度に地主さんや持ち主さんらと交渉し、大工さんにも相談しましたが、費用面や所有権の問題、敷地面積などで折り合いが合わず、何度も何度も肩を落としました。
それでも、私たちの人生をかけた大きな大きな買い物になるので、根気強く探し続けました。そんな時に出会ったのが、この土地でした。
土地を買うまでには、いくつもステップがありました。
農地のため、工房を建てるためには、まず「農地転用」という手続きを取らねばなりませんでした。農地転用は、月に一度開催される農業委員会に申請します。
まず測量士さんに土地を測量してもらい、その図面をもとに大工さんが工房の図面を作成し、書類が完成(他にも財産を証明する書類、事業計画書などいろいろ要りました(;_;)。
2月の農業委員会に申請し、3月に無事、農地転用が認められました。
そこでようやく、地主さんから土地を購入し、行政書士さんの元で登記を完了したのでした。
土地代だけでなく、測量や登記にも大きなお金がかかります。時間もかかります。
それでも、お金を支払うたびに気持ちが引き締まり、覚悟が決まり、もっと頑張るぞーといいう気持ちが湧いてきます。コロナで商品の納品先がなくなり、弱気になった時も、うちらは工房建てて80歳までかんころ餅作るんや!!と何度も鼓舞し合ったのでした。
美しい段々畑だった土地は、5月から少しずつ工事が始まり、地盤整備が行われ、少しずつ景観が変わってきました。本格的な工事は6月下旬ごろにスタートする予定です。
「新しい工房を建てる日記」は、できるだけこまめに更新していこうと思っています!(三日坊主にならないように頑張ります(^^;;)
このブログを読んでくださっている皆様に、花野果の新しい工房に愛着を持っていただけますように…
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