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  • 執筆者の写真2代目花野果

花野果の使命

2018年4月に産声をあげた「2代目花野果」も、あと少しで5周年を迎えます。人間でいうとまだまだ子どものひよっこ事業者ですが、最近では島の小中学校や高校に招かれて、島の産業や働くことについてお話しをさせていただく機会が増えてきました。


先日は、「上五島で働くこと」について、有川中学校の1年生40人にお話をしてきました。花野果のほかに、海塩と五島うどんを製造している「虎屋」さん、自家栽培のサツマイモで焼酎を製造している「五島灘」さんという、偉大な先輩2人とともに講話をするということで、何日も前から胃が痛かった(;_;)


なぜなら、虎屋さんも五島灘さんも、従業員を何人も抱える島を代表する株式会社なのです。一方、花野果は赤と緑と黄色の3人で奮闘する個人事業の小さな工房。話のスケールが違いすぎる!花野果いらんのちゃうか…と不安でいっぱいでしたが、きっと小さいながらも毎日奮闘して元気に笑顔で生きている私たちの話も誰か1人くらいには響くんじゃなかろうかと思い直して、勝負服のツナギを着て、有川中へと乗り込んだのでした。


いやもう、めちゃくちゃ緊張しました(;_;)

だって、先に話した先輩2人の話が想像以上に規模が大きくて、夢と希望に溢れていて、ユーモアもあって、それはもう完璧だったのです。用意しているスライドも、綺麗な写真やかっこいい言葉が並んでいて、話し慣れてる感じでした。

話す前から打ちのめされていたわけですが、もうこれはありのままの私たちで行くしかない!と気持ちを切り替えて、上五島に移住したところから、花野果の事業を継承したこと、2代目花野果として挑戦してきたことや大切にしていることなどを熱く語ってきました。


質疑応答の時間になって、担任の先生からこんな質問が飛んできました。


「この島で起業して、事業を続けておられるお二人のようになるために、今これから中学生たちができることはなんですか」


えっ、難問すぎますよセンセー(;o;)


いやでも、私たちなりにこの問いへの答えを示すことが、今日ここに呼ばれた使命な気がして、必死に頭の中をグルグル巡らせました。


なぜ、私たちは花野果さんを継がせてもらえたのか。

なぜ、ひよっこの私たちのお店にお客さんは来てくれるのか。

なぜ、こうしてここでお話しさせてもらえてるのか。


ぐるぐる考えて捻り出した答えは

「何事にも一生懸命取り組むこと」でした。


下手でも、やったことなくても、

必死になってチャレンジする姿は、

ひとの心を動かすのだと思います。

なのでこれからも私たちは、お菓子作りにも畑作業にも、GOTOマルシェにも、どんなことにも妥協せず直向きにチャレンジを続けていきたいなと思うのです。



子どもたちの心に響くようにと一生懸命話したつもりではありましたが、

工房に戻ってからは「もっとこう言えばよかった」「準備不足だった」とひたすら独り反省会。緑色は、ズルズル引きずるタイプなのです。

数日後、私たちに声をかけてくださった有川中の先生が工房に来てくださいました。先日のお礼の言葉とともに、「子どもたちの心に響くお話をありがとうございました」と、1年生40人の感想文をまとめた冊子をプレゼントしてくださったのでした。


(表紙が赤で、裏表紙が緑色!先生方の愛を感じました泣)


40枚とももちろん手書きの原本で、どれも花野果について書いてあります。ほかに虎屋さんと五島灘さんもいたから、子どもたちは3枚ずつ感想文を書いているわけです。一枚一枚めくっていきます。みんな、私たちの拙い話の中から印象に残った言葉や感じたことを一生懸命言葉にしてくれていました。すごいなぁ、嬉しいなぁと言いながら、2人で目に焼き付けるように読んでいきました。


読んでいくと、

・かんころ餅を食べたことがない

・今までかんころ餅を硬くても焼かずに食べていた

・花野果のかんころ餅を食べてみたい


などなど、かんころ餅について書いている生徒がとても多かったのです(もちろん、花野果の仕事への感想もたくさんありました!)


子どもたちが一生懸命、花野果について、かんころ餅について書いてくれたことについて、私もさっぴぃも本当に感動して、これは何かお返しをしたい!と思い、40人分の手のひらカンコロ餅をプレゼントすることにしました。

有川中の先生に相談するとものすごく喜んでくださり、「みんなで焼いて食べます!」と張り切ってくださっていたので、すぐに作りました!


手のひらカンコロ餅は先生たちに託したので、私たちは直接子どもたちの反応を見ることはできなかったのですが、有川中学校のブログでバッチリ紹介してくださっていました!

子どもたち、とっても喜んでくれたようです!



花野果の使命は、かんころ餅を次の世代につなぐことです。

かんころ餅を作り続けていくこと、そしてかんころ餅のファンを増やすことを目標に、試行錯誤を続けています。


花野果のかんころ餅を通販サイトなどで買ってくださるお客様は、かんころ餅を食べたことがあるという方がとても多いように感じます。注文の際、「昔は毎年祖母から送られてきた」「思い出の味です」「懐かしい」というメッセージをたくさんいただきます。その方にかんころ餅を送った誰かのおかげで、私たちは今、かんころ餅作りを生業にできています。ありがたいことです。


かんころ餅を食べたことがない人、まだかんころ餅を知らない人に届けることが、次の世代にかんころ餅をつなぐために大切なミッションになると感じます。

今回、花野果のかんころ餅を食べてくれた中学1年生が、いつか島を出てしまっても、かんころ餅を懐かしんで食べてくれたり、大切な人への贈り物にかんころ餅を選んでくれたりしたらいいなぁと思います。その子からかんころ餅をもらった人が、3代目の花野果にかんころ餅を注文するなんてことがあったら…なんて考えると、なんだかワクワクするのでした。



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