《ふくれっと》デビュー
- 2代目花野果
- 8月3日
- 読了時間: 3分

コバルトブルー、エメラルドグリーン、スカイブルー、ターコイズブルー…
花野果の工房の窓から見える馬込浜(まごめはま)の色、ドライブ中に見える蛤浜の色、どれも一つの色では表せなくて、時間や潮の満ち引き、風の強さによって変わります。外は暑いけど、夏のドライブは涼しげなブルーにたくさん出会えるのでおすすめです!

そんな暑すぎる毎日、毎週末のカフェで販売しているふくれまんじゅうもなかなか売れなくなってくるシーズンです。暑いから仕方ない…なんて黙ってる花野果ではありません!
暑くても食べたくなる、花野果らしいスイーツを作ろうじゃないか。
そんな風に思い立ったのは5月ごろ。あんこの作り方を研究するために購入した本の中で、冷やしても美味しいどら焼きのレシピが載っていたのです!
ふくれまんじゅうは冷蔵庫に入れるとパサパサになってしまいます。レンジや蒸し器で温めると、蒸し立ての食感が復活するのですが、冷やして食べるスイーツには使えません。
どら焼きの生地は、冷蔵庫で冷やしてもどうしてパサパサにならないんだろう…
そんな疑問を解消すべく、どら焼き作りにチャレンジしました。
ふくれまんじゅうの材料との違いは、生地の水分量と膨張剤、砂糖の量、そして卵です。
花野果のふくれまんじゅうは、卵を使っていません。水分量を調整してふわふわの食感を出しています。
どら焼きの生地は、卵をたくさん使うので水分量が多く、砂糖もふくれまんじゅうの4倍ほど使います。生地を膨らませるのは重曹。ふくれまんじゅうはパンと同じイーストを使っています。
どら焼きを何度か作って感じたのは、確かに美味しいけれど、普通すぎる!ということ。
商品にするなら、花野果らしさ、五島らしさを出したい。
ふくれまんじゅうのようにふわふわで、さらに冷やしても硬くならない生地を作りたい!
卵白をふんわりと泡立ててから生地と混ぜる。
重曹やベーキングパウダーではなくイーストでじっくり生地を醗酵させる。
ホットプレートの温度や水分量の調節など…
何度も試作と試食を繰り返して、ようやく完成したのが《ふくれっと》です。
洋菓子のオムレットとふくれまんじゅうを合わせて《ふくれっと》と名付けました。
花野果のまんじゅうサンドでも好評の「そら豆ホイップ」と「黒蜜きなこクリーム」の2種類があり、どちらにももちもちの求肥を添えています。
冷凍庫で凍らせてから、1〜2時間ほど冷蔵庫で解凍した頃が食べごろです。
商品の出来栄えが安定して、量産できるようになったら、通販でも販売できたらと思っています!ふくれっと修行、がんばるぞーー♪

Commentaires