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  • 執筆者の写真2代目花野果

まんじゅうの葉っぱ

4月7日(土)の「2代目花野果おひろめ会」に向けて、全力で商品づくりに励んでいるさなえ

&さっぴぃです。


今日は朝から、花野果名物「ふくれまんじゅう」を作りました。

ふくれまんじゅうは、キリスト教禁教時代に、カトリック信者であることを隠すために、お祈りの際に食べるパンの代わりに食べられていたと考えられているお饅頭です。島の人たちにとってはとても馴染みのあるお菓子で、上五島のカトリック教会ではお祝い事の際にも食べられます。


そんな「ふくれまんじゅう」に欠かせないのが、サルトリイバラというまんじゅうの葉っぱです。せいろで蒸す際に、まんじゅうの下に敷くために使われるのですが、初夏の若葉のような爽やかな香りがします。

昔は山に入ればすぐにサルトリイバラを見つけられたそうですが、近年増えたシカやイノシシがサルトリイバラの新芽を食べてしまうため、自生しているサルトリイバラがどんどん減っているそうです。私たちも、まんじゅうを作るために山へ探しに行ったり、畑で栽培してる農家の方に譲っていただいたりして、なんとか確保しています。


今日もまんじゅうを作った後、車を走らせ、いつもお世話になっている農家さんの畑にお邪魔して、1時間ほどひたすら葉っぱを取ってきました。サルトリイバラが新芽を出すのは梅雨のころ。春先の今は、硬くなったり、傷んだりしている葉っぱがとても多くて、なかなか思うように取ることができませんでした。


「これからたくさんまんじゅうを作るのに、全然足りへん!」と少しナイーブになりましたが、背伸びをして上を見上げると、青空の下でひらひらと薄ピンクの花びらを風に舞わせる大きな桜の木が目に入り、心がほっと落ち着いて、「きっと、なんとかなるはず!」と2人でお互いに言い聞かせ、「帰りはコーヒー飲みながらドライブでも楽しもうぜ〜」と前を向いたのでした。

まんじゅうの葉っぱは今、とても貴重なものになっています。

今後ずっとふくれまんじゅうを作っていくためにも、自分たちで葉っぱを育てていかなければならないと強く思いました。


最後の写真は、その後のドライブで訪れた龍観山展望台。桜はかなり散っていましたが、それでも海と山と桜の見事なコントラストにうっとりしたのでした。

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