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  • 執筆者の写真2代目花野果

ハナヤカ2020

ブログをなかなか更新できず、新しい年を迎えてしまいました。

気を取り直して…明けましておめでとうございます。本年もどうぞ、五島列島の小さな菓子工房「花野果」をよろしくお願い致します。



昨年は、11月末からかんころ餅シーズンに突入し、12月はひたすらかんころ餅を丸める日々を送っておりました。


上五島では、今でもたくさんの方がサツマイモを栽培し、11月頃から収穫したサツマイモを薄く切って茹で、天日干しして「カンコロ」を作ります。島内のスーパーでもカンコロが山積みで売られています。そのカンコロを「かんころ餅」に加工してほしいと、毎年80件以上の注文が入ってきます。先代の頃は100件以上あったそうです。農業をする人が減り、農地が減り、かんころ餅を送る人が減り…少しずつ注文も減ってきています。


しかし昨年は、前年よりも注文の件数が増え、さらに私たちの仕事量もものすごく増えてしまいました。背景には、かんころ餅作りの担い手の高齢化がありました。


島内には、年末のかんころ餅シーズンだけ餅をつく製造業者さんがいくつかあります。昨年は、少なくとも2業者が高齢化を理由に餅つきをやめられました。その業者さんのお客さまたたちが、私たちのところへ注文に来てくださり、件数が増えたのでした。

数ある餅屋さんの中から花野果を選んでいただけるなんて、ありがたいことだなと思いました。



花野果の仕事量が増えてしまったのも、理由は高齢化でした。

先代はもともと、かんころ餅シーズンだけ餅をつくスタイルで、年末になると知り合いを雇って5〜6人でかんころ餅を作っていました。私たちも2年前の12月は、先代の2人と、昔から花野果をお手伝いしてくださっていた助っ人さん2人に来ていただいて、6人でかんころ餅をついていましたが、昨年は助っ人さんたちが「膝が痛い」「腰が痛くて動けない」などの理由で来られなくなり、急きょ友人にお手伝いに来てっもらって、4人だけで前年以上のかんころ餅をついたのでした。



毎朝2時半に起きて、日が暮れるまで作業をする日々…今思い出してもなかなかハードな1ヶ月でした。大晦日も働きました。頑張れたのには、理由がありました。



2020年に花野果の新しい工房を建てる!



これから末長く、おばあさんになるまで花野果を続けたいなと思ったときに、同じく働いてももっとたくさんのかんころ餅が作れるように工夫しないといけないなと感じていました。昨年の台風や大雨で、工房の屋根が損傷したことも影響していました。


今よりももう少し島の中心部に近いところで、自分たちの規模に見合った、ちょっと面白い工房を作りたいと思うようになっていて、そのためにはたくさんのお金がいるので、ちょっと無理してでも、いただいた注文には全部応えようと12月は頑張れたのでした。



工房については、土地を2年前くらいからずっと探していて、昨年末にようやく見つかって、取得に向けて手続きを踏んでいるところです。建物については、図面がほぼ出来上がって、細部や内装、外観などを決めていこうとしています。予定では、夏までに着工して、冬までに完成することになっていますが、どうなるんだろうか…


とにかく、花野果らしさを感じていただけるような工房にしたいと思っておりますので、完成を楽しみにしていただけると嬉しいです。新工房の詳細はまたゆっくりお伝えできればと思っています。


2020年、東京五輪があって、オリンピックに向けて高揚していた雰囲気がいったん落ち着いて、日本という国が大きな転換点を迎えるんだろうと思います。

花野果にとっても、2020年は大きな節目の年になると思います。そんな自覚を持ちながら、日々の商品づくりにいっそう励んでいきたいなと思っています。


こんな花野果ですが、本年も温かく見守っていただけますと幸いです(*^^*)

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